Hasselblad500C Planar C80mm f2.8
レビュー(使用感)|作例
ハッセルブラッド500Cとの想い出
Hasselblad 500C + Carl Zeiss Planar C 80mm F2.8 は、中判カメラ史の中でも最も有名な標準レンズの一つで、「中判写真の基準」とも言われる描写を持っています。ここでは写真表現の観点から、描写の特徴を分かりやすくまとめます
Hasselblad Planar C 80mm F2.8 の描写
中判らしい圧倒的な解像感
最大の特徴は非常に高い解像力です
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細部までシャープ
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毛並み・肌・建物の質感がしっかり出る
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35mmとは明らかに違う緻密さ
実際に中判で撮ると、ただしツァイス特有の描写で、デジタルのような硬いシャープではなく
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立体感
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コントラスト
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空気感
で解像して見えるのが特徴です
Zeissらしい立体感(3D感)
ツァイスレンズの代表的な特徴が立体感。このレンズも例外ではなく
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被写体が前に浮き出る
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背景と被写体の分離が良い
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奥行きのある描写
いわゆるZeiss 3D popと呼ばれる描写が出やすいレンズです
これは
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中判サイズの被写界深度
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Zeissのコントラスト設計
の組み合わせによるものです
ボケは柔らかく上品
Planar 80mmのボケは非常に評価が高いです
特徴
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なめらかで自然
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二線ボケが少ない
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背景が優しく溶ける
ボケ自体も美しく、中判なのでF2.8でもかなりボケます(35mm換算でF1.4〜F2くらいの印象)
絞ると完璧な描写
このレンズは
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F5.6
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F8
あたりで最高性能になります
この辺りは
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解像力
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コントラスト
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周辺画質
すべてがピークになります
スタジオ撮影で多用された理由はここです
開放は少し柔らかい
F2.8開放では
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わずかにコントラスト低下
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少し柔らかい
という特徴があります
しかしこれは欠点ではなくポートレートではむしろ最高の描写と言われています
このレンズの描写を一言で言うと
写真家の間ではよくこう言われます。「リアルなのに美しい」
つまり
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解像力は高い
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でも硬くない
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空気感がある
という描写です
どんな写真に向くか
特に相性が良いジャンル
ポートレート
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立体感
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ボケ
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肌のトーン
すべて優秀
風景
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中判らしいディテール
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奥行きのある写真
スナップ
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標準画角
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自然なパース
写真好きが「神レンズ」と言う理由
Planar 80mmが伝説になった理由は
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中判の解像力
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Zeissの立体感
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美しいボケ
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バランスの良い標準画角
つまり欠点がほぼない標準レンズだからです
実際に「このレンズのためにハッセルを買う価値がある」と言われるほど評価されています
Hasselblad Planar C 80mm F2.8 の作例
Hasselblad 500C + Carl Zeiss Planar C 80mm F2.8は、中判フィルムカメラの「王道セット」と言われる組み合わせです。以下にリアルな使用感(メリット・クセ)をまとめます
Hasselblad 500Cの使用感
撮影体験が「儀式レベルで楽しい」
ウエストレベルファインダーを上から覗き、ゆっくりピントを合わせてシャッターを切る撮影スタイルです
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上から覗く6×6スクエアファインダー
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ミラーが上がる独特のシャッター音
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1本12枚しか撮れない緊張感
この一連の動作が強烈な体験になります。デジカメと違い「1枚を大事に撮るカメラ」
ピント合わせは意外と難しい
ハッセルのウエストレベルファインダーは
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左右反転
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ピントがシビア
なので最初は戸惑います。レビューでも
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動く被写体はかなり難しい
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F8くらいで撮ると楽
と言われています。慣れるまで止まっている被写体が撮りやすい
重さはあるが「持つ喜びがある」
重量
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約1.6kg(ボディ+レンズ)
なので軽いカメラではありません。ただ
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作りが非常に精密
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金属の質感
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カメラとしての存在感
が強く、「所有する喜び」が大きいカメラと言われます
実際に向いている撮影ジャンル
このセットが特に強いのは
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ポートレート
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ファッション
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建築
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静物
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作品撮り
中判ネガは情報量が多く、商業撮影にも今でも使われています
まとめ(リアルな評価)
Hasselblad 500C + Planar 80mm F2.8
良い点
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圧倒的な描写力
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中判特有の立体感
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撮影体験が楽しい
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名レンズ
欠点
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ピント難しい
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重い
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12枚しか撮れない
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動体苦手
でも写真好きほどハマるカメラです
Hasselblad 500Cと500C/Mの違い
Hasselblad 500C と 500C/M の違いは、実は大きな性能差はなく、500C/Mは500Cの改良型(Modified)です
一番大きな違い(ここが重要)
フォーカシングスクリーン交換
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500C
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500C/M
工具なしで交換可能
これが理由でアキュートマットスクリーンなどに交換しやすいです
実際の使用感の違い
正直、撮影性能はほぼ同じです
共通点
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6×6中判
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完全機械式
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レンズシャッター
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レンズ・マガジン交換可能
つまり写りは全く同じです。違うのは整備性・使い勝手です
ローライフレックスは手放してしまいましたが、ハッセルブラッドは手元に置いてあります。500Cと500C/Mは現在でもデジタルバックを買えばアウトプットされるのはデジタルデータですが、500Cのボディとプラナーのレンズが使えるからです
値段は目が飛び出そうな金額です。500Cが使えるデジタルバック単品と現行のハッセルボディ+デジタルバックは左程金額は変りません。それでもHasselbalad500Cにデジタルバックを装填したいと想うのはロマンでもあり、自分なりの哲学なのだと思います
今は金額的&精神的余裕の無さもあり購入に至ってません。ですが命が尽きるまでには使って、またあの感動を味わいたいと思っています
話しはぜんぜん変わりますが写真に映る我が家のわんこ。鼻がレンズに付きそうなくらい(付いてる!?)近いんですけど(笑)