エギングは難しい?簡単?
エギングは難しいか?簡単か?誤解を恐れず言えば簡単な釣りだと思います。何故ならイカはかなり獰猛で釣りやすいターゲットだからです
エギングでイカを釣った事が無い人や、あまり釣った事が無い人は難しい印象を持つと思います。ですがそれは釣れないルーティーンを繰り返してるからであり、エギング(疑似餌を使ったルアーフィッシング)の本質を理解してないからなのです
エギング(釣り)に正解はありません。ですが状況にあった行動をすれば簡単に釣れる。違う言い方をすれば勝手にイカが釣れてしまうのです
まずはこの動画をご覧ください
動画の背景を説明します
撮影日は2025年8月27日。投稿者さんはハッピーアングラーというメーカーのおそらくオーナーで剣一族とハッピーアングラーのコラボエギの実釣動画です
釣行時間は移動時間も含め5時30分~10時。釣果は約4時間30分で7杯のアオリイカとなります
使用エギは桐製の2.5号。沈下速度は1m10秒(私が使用した限り1m6~8秒くらいに感じます)。ボトムは取らず中層のフォールのみで釣っています
6分15秒頃にコメントで「この時期はあまり数が出ておらず…」と言ってます。数が出るときは10杯以上釣れるのだと思います
この動画を見てエギングって難しいと感じるでしょうか?エギに反応するイカがいればイカは簡単に釣れてしまうのです
エギングで重要なのはポイントとエギ
極論を言えばエギングに重要なのはポイントとエギです。ポイントに関しては経験値を積めばある程度イカが回ってきそうな場所や居つきが付いてそうな場所が分かりますが、そうでない方は手当たり次第色んな場所でエギを打ってみてください
エギのセレクトは季節、時間帯、ポイント、周りのエギンガーの存在、潮の状況により変化するので、このエギが絶対等はありません。これも色んなタイプのエギを打って反応が出るエギを探してください
次に重要なのはエギを通すコース。基本は正面&右&左と扇状にキャストしします。しゃくりは上にエギを上げるイメージで2&3段しゃくり(シャクリ後は糸ふけが多少出るようにする)。フォールは状況によりけりですがフリーフォールが通年釣れます
基本動作はこんな感じでアタリが出ないなら移動。移動の目安は1ポイントにつき30分。まずめや回遊が期待出来そうなポイントは回遊待ちもありますが何時間もやるのはナンセンスだと思います
釣れない人の特徴
アタリもないのに一か所で粘る
状況にマッチしたエギを投げ、エギに反応するイカがいれば5~20分以内に当たるなり釣れます。これが無ければ潮が変わるなり高活性のイカが回ってこない限りしばらく釣れません。あとは潮変りを待つかイカの回遊待ちです。仮に4時間同じ場所でやって一杯釣れたとしても、それは実力というより運が良かったとしか思えません。エギングの経験値を上げたいのであれば運ゲームに頼らない事が肝心です
人気ポイントを信用しすぎる
人気ポイントは大抵潮通しが良かったりベイトが溜まりやすいなど、確かに好条件が揃っています。主観では運よく人気ポイントが空いてる時に入ると釣れる事が多々あります。ですが混雑時に入ると釣れない事が多いです。みんなでエギを投げるのでスレて釣れにくくなるのだと思います
不人気ポイントを軽視
エギンガーが入らないポイント=釣れないというイメージを持つ人が多いです。不人気ポイントでも特に秋イカはポイントに付いてたりします。2~3投でいいので投げるべきです。長時間回遊待ちエギングをする方は特に不人気ポイントを避ける傾向があります
友人、知人と並んでエギング
仲間と楽しくエギングしたいという気持ちは分かります。ですがエギングは投げるほどスレ度が増し釣れにくくなります。人が近距離に並びエギを投げ続ければスレ度は倍増です。稀にイカが何十杯もいてエギを奪い合うなんて事があり、そういう場合は並んでやっても地合が続きますが、少なくともマイエリアの三崎港周辺ではそんな事は年に10回もありません。基本釣りは狩りです。本気で釣りたいなら友人知人であっても別行動、集中して本気でエギングに挑むべきです
一年中同じ(ような)エギを使う
秋にエギ王K3号ベーシック(沈下速度1m3秒)軍艦グリーンでいい思いをした。そんな成功体験から1年中使い続ける人が一定数います。秋は高活性で好奇心の強いイカが数多くいるからはまるパターンであって1年中通用する訳ではありません
状況がシビアになればエギを小さくする。エギをゆっくり沈める。ナチュラルカラーのエギをチョイスなど時期や時間帯、潮の状況に合わせたエギのセレクトが重要なのです。見てると1年中3.5号&3号ベーシックのエギを使っている人が多いです
少なくとも九州など釣れる地域でもない三浦半島のエギンガーだらけの堤防や岸壁、漁港で、そのチョイスは秋やまずめ以外では釣れるイメージが少ないです
一年中同じ(ような)攻め方
エギングはベーシックのエギ(沈下速度1m3秒台)を必ずボトムまで沈める→しゃくり→フォール→ボトムステイ。これを繰り返すとされてます。確かにこの戦術が釣れる事も結構ありますが、1年中こればかりをやるのは違うと思います
潮が軽ければゆっくり沈むエギを使う。ベイトが浮いてる時や潮が効いてる時、夜、海水温が高い時などは表層~中層で釣れるイカも多数いるので底を取らずカウントも用いレンジキープしながら中層にいるイカをフォールで掛けるやり方で釣果を伸ばすことが出来ます
スレてる時など一切しゃくらずボトム付近をずる引きで釣るなんてのも結構効きます。とにかく戦術の引き出しが少なければ釣れる確率が減ると思うのです
カウントを活用しない
アジングやメバリングなどのルアーフィッシングはカウントを活用するのが常識となっています。ワームやプラグを任意のレンジに流して(フォールさせて)釣る手法だからです。自身の周りでもコンスタントにイカを釣るエギンガー(上級者)はカウントを活用している人が多いです
カウントを活用しないエギングはいわば「おそらく」&「なんとなく」エギングになりやすいのです。カウントを活用しなければ中層を攻めるエギングにおいて任意のレンジにエギを流すのが難しくなります。中には感覚で何とかなるなんて人もいるかも知れませんが、正直カウント取る方が簡単だし、感覚の場合精度は高くないと思います
ボトムを取るエギングでもエギの沈下速度と水深さえ把握してればカウントを活用して確実にボトムが取れますが、感覚派は「おそらく」着底しただろうになります
エギが着底後、シャクリを入れ12秒カウントを取ると設定します。1m3秒で沈むエギを2m上にしゃくり上げフリーフォールさせたら、フォール時間6秒&ボトムステイ6秒とエギングを数値化出来ます(潮の状況によってはフォール時間は変動します)。もう少しボトムステイの時間を長くしたければカウントを18にするとか、根掛かりが多い場所ではカウント10くらいにしてボトムステイの時間を短くするなど自由自在なのです
またボトムエギングにおいて1m3秒で沈むエギを2m上にシャクリ上げ、カウント12の場合、シャクリ後6秒以内にアタリが出たらフォール中のアタリ。7秒以上であればボトムステイ時にアタリが出た等の認識が出来るのです
もしカウントを取らずに何処かのタイミングでアタリが出た。それはフォール中なのかボトムステイ時なのか、おそらく認識出来ません
カウントを取らないエギングはしゃくった後のフォール&ボトムステイ時間が「なんとなく」なります
シャクった後の時間が短すぎればエギが着底せずレンジがどんどん上がってきます。時間を長くすればボトムステイ時間が長くなりコウイカやタコが釣れる可能性が上がりますが、根掛かりロスト率も上がってしまいます
エギングでコウイカやタコを多く釣る人はカウントを取らず「おそらく&なんとなく」エギングをする人が多い印象です。ボトムステイでイカを狙っている感じなのでしょうか。上級者ほどフォールでイカを釣ります。その為にはカウント活用は必須なのです。ボトムステイ時間の調整が出来るのでロストが少ないのもカウントエギングのメリットです
中級者特有の謎の思想
エギング歴が2年以上の人は釣果に関わらず中級者と認識していますが中級者の方がよく言う文言に「釣れたら自分の腕。釣れなかったらイカがいない」というのがあります。秋シーズンでエリア全体で釣果が出ているタイミングでも普通に言います
釣れなかったらイカがいないという発想は正直、成長を妨げる考えだと感じてしまいます
コンスタントにイカを釣る上級者は「釣れたら戦術がはまった。釣れなかったら自分に釣れるイカがいなかった」と考えます
そもそも海にイカが全くいない状況なんてあるでしょうか。水温が14度以下になれば接岸しているイカは確かに少ないと思います。ですが低水温が比較的強い剣先イカ、スルメイカ、コウイカ、タコはそれなりに釣れます。アオリイカだって13度台の水温で釣れたことがあるし、ヤリイカは低水温こそ産卵回遊してきます
釣れないのはポイント選びやタイミング、エギのセレクト&誘い方がマッチしなかったと考えるのが筋だと思います
知り合いに凄腕エギンガーがいます。彼は秋の混雑ポイントで周りが釣れてない。もしくは釣れても一人1~2杯という状況の中、1時間強のエギングで6~7杯アオリイカを釣り、さくっと帰宅します。そんな事が一回だけではありません。何回もあるのです。ポイントはほぼ一緒。となると潮の読み方。適正エギのセレクトと誘い方が抜群に上手いとしかいいようがありません
そんな彼でも毎回釣れる訳ではありません。そんな時は60~90分くらいやって「気配が無いですわ~」と呟き、見切って帰宅するなり、別の実績ポイント(磯など)に移動します
「イカがいない」という言葉が出ないのはエギングの本質が分かっているからなのです。私自身、彼からエギングのロジックや誘い方など多数学び、それが結果総合的釣果アップに繋がりました
話が多少脱線しますが、そんな彼がアモラスジョイントが凄く良いというので購入しました。私自身アモラスジョイントで多少の釣果を出すことは出来ましたが彼の釣果には遠く及びません。おそらく私はアモラスの特性を十分生かしきれてないのだと思います
釣れないとシャクリやフォールで何とかしようとする
しゃくりやフォールに変化を付けることが全く無意味とは思ってません。実際秋などはシャクリに変化を付けて釣れるイカもいます。秋イカは高活性のイカが多いのでラインテンションを張るなりリールを巻いてしっかりアタリを取る釣りが良い時もあります。ですが基本はイカの反応がある時、アタリはあるけど乗らないなんて時にシャクリやフォールに変化を付けて釣果に繋がることは多いですが、そうで無い場合はこれが決定打になる事はあまり思えません
堤防エギングをしていると何時間も同じポイントで打ってるエギンガーが潮が変わった訳でも無いのにシャクリやフォールに変化を付けて誘ってるシーンをよく見ます。ですがそれで釣れたのを見たことはほぼ皆無です
これって料理で例えるなら思ったような味が出ず、調味料や具材をどんどん足し理想の味から遠のいていく感じに似てると思います。こねくり回す料理。エギングで言えば釣れる要素から遠い状況下でこねくり回すエギングをしてるに過ぎないと思います
2キロ先の城ヶ島にまで届きそうなシャクリ音で激しく誘う。イカが渋いのかもと、ほとんどエギがフォールしない小さいシャクリをする。アタリが取れてないのかもと、がっつりテンションフォールを掛ける。長時間ボトムステイで誘う(イカが釣れる確率よりロストする確率が高い)。悪循環というか、こねくりエギングだと思います
こちらの動画をご覧ください
自身がリスペクトしているエギンガーでがまかつのフィールドスタッフをしている勝俣氏がシャローエリアでの居つきイカを狙うランガンスタイルのエギング動画です。勝俣さんのエギングロジックや手法は凄まじく様々なパターンがあるのですが今回はこの動画を紹介します
今回紹介した2つの動画には共通点があります
| ・ボトムを取らない |
|---|
| ・エギのサイズは2.5号 |
| ・遅い沈下速度のエギ |
| ・イカの反応が無ければ移動 |
一般的なエギング戦術
| ・必ずボトムは取りましょう |
|---|
| ・エギのサイズは3~3.5号 |
| ・エギの沈下速度は1m3秒台 |
| ・粘って高活性イカの回遊を待つエギング |
今回紹介した動画と一般的なエギング戦術を比較すると全く戦術が違うと思います。どちらの動画も一般的エギング戦術とはかけ離れてますが簡単にイカを釣っています
最後に
エギングが難しい&釣れないと思うのはあなた自身のやり方かも知れません。頭を柔らかくして行動すれば結果コンスタントに釣果をもたらし、いつかエギングは簡単と思える日が来ると思います
更新日 2026年1月15日
著者 古田晃広